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ドライヤーの熱が髪に与える影響とは?
毎日のヘアケアで欠かせないドライヤー。お風呂上がりに髪を乾かすのは当たり前の習慣ですが、実は使い方によっては髪に負担をかけてしまうこともあります。熱による乾燥や摩擦など、ドライヤーの使い方を少し工夫するだけで、髪の仕上がりが大きく変わります。
ここではまず、ドライヤーの熱が髪に与える影響と、間違った使い方をするとどうなるのかを解説します。正しい知識を身につけて、毎日のドライをダメージケアの時間に変えていきましょう。
1. 髪は熱に弱い繊細な構造をしている
髪の毛は主に「ケラチン」というたんぱく質でできています。このケラチンは熱に弱く、過剰な温度をあて続けると変質してしまう性質があります。つまり、ドライヤーを長時間高温であてると、髪が乾燥しやすくなり、ツヤが失われる原因になりやすいのです。
髪を触ったときにパサつきを感じたり、引っかかりやすくなったりするのは、熱によってキューティクルが開いてしまっているサインです。まずは「熱をできるだけコントロールする」ことを意識するのが大切です。
2. 濡れたまま放置するのもNG
一方で、自然乾燥も髪にはあまり良くありません。濡れた髪はキューティクルが開いたままの状態になっているため、枕やタオルとの摩擦でダメージを受けやすくなります。さらに、地肌に水分が残ることで不快感が残り、頭皮環境にも影響することがあります。
つまり、「高温のドライヤーもNG」「自然乾燥もNG」ということ。重要なのは、ドライヤーの“使い方”と“タイミング”なのです。
3. 適切な温度と距離を保つのがポイント
ドライヤーを使うときに意識したいのは「温度」と「距離」。目安としては、ドライヤーを髪から15cmほど離して使うのが理想です。これより近づけると、熱が集中して髪の表面を傷つける原因になります。
また、同じ場所に熱を当て続けないよう、常にドライヤーを動かしながら風を当てましょう。髪全体に均一に温風を当てることで、ムラなく乾かせて過乾燥を防げます。
4. 「温風」と「冷風」を使い分ける
ドライヤーには温風と冷風の切り替え機能がついていますが、「温風だけで乾かして終わり」という人も多いのではないでしょうか。実は、最後に冷風をあてることで、髪の表面のキューティクルが引き締まり、なめらかな手触りに整いやすくなります。
仕上げに冷風を使うことで、髪のツヤを保ちやすく、スタイルも長持ちしやすくなります。特に夏場は、冷風をうまく使えば快適に乾かせるためおすすめです。
正しいドライヤーの手順を覚えよう
髪を乾かすときの基本ステップを知っておくと、毎日のケアがぐっと楽になります。何気なくやっている乾かし方を少し変えるだけで、仕上がりの差を実感できるでしょう。
1. タオルドライで水分をしっかり取る
お風呂上がりにいきなりドライヤーを使うのはNGです。髪に水分が多い状態でドライヤーを使うと、乾くまでに時間がかかり、熱ダメージの原因になります。まずはタオルでしっかりと水分を取っておくことが大切です。
ゴシゴシこするのではなく、タオルで髪を包み込むようにして水分を吸い取ります。特に毛先は傷みやすいため、やさしく押さえるようにしましょう。
2. 髪をブロッキングしてから乾かす
髪を一気に乾かそうとすると、ムラができやすくなります。おすすめは、髪を上・中・下の3つのブロックに分けて順番に乾かす方法です。根元からしっかり乾かすことで、髪全体のボリュームをコントロールしやすくなります。
最初に根元を中心に温風を当てて乾かし、その後に毛先を乾かすようにしましょう。毛先は特に熱に弱いので、最後に仕上げるイメージでOKです。
3. 髪を傷めない乾かし方のコツ
ドライヤーを正しく使うためには、ただ髪を乾かすだけでなく「どの順番で」「どんな動きで」乾かすかも重要です。ここでは、ダメージを抑えながら髪をふんわり仕上げるための乾かし方を紹介します。
① 根元から乾かすのが基本
髪を乾かすときは、まず「根元」から乾かすのがポイントです。毛先から乾かしてしまうと、根元がなかなか乾かず、結果的に全体に熱を当てすぎてしまいます。根元が乾くことで、自然と毛先にも風が行き渡り、効率よく乾かすことができます。
特に後頭部や耳の後ろは乾かし忘れが多い部分です。ドライヤーの風を上から下に流すように当てることで、髪のキューティクルを整えながら乾かすことができます。
② ドライヤーを常に動かす
同じ場所に長時間ドライヤーを当ててしまうと、その部分だけ過剰に乾燥してしまいます。ドライヤーは常に左右に動かし、風を分散させるのがコツです。美容師さんが行うように、ドライヤーを小刻みに動かして乾かすイメージを持つといいでしょう。
また、髪を手ぐしで軽く整えながら風を当てると、髪の流れが自然に整いやすくなります。ブラシを使う場合は、髪がある程度乾いてから使用するのがベターです。
③ 温風と冷風を交互に使う
温風だけで完全に乾かすと、髪の水分が必要以上に奪われてしまいます。そのため、全体が8割ほど乾いたら冷風に切り替えましょう。冷風を使うことで、髪の表面が整い、ツヤが出やすくなります。
また、冷風には「髪型をキープする効果」もあります。ブローの仕上げに冷風を使うと、髪の形が固定され、まとまりやすくなります。ドライヤーの熱を使いながらも、仕上げで冷風を使うことで髪への負担を大幅に減らせます。
④ 髪をこすらない、引っ張らない
乾かすときにブラシで強く引っ張ったり、指でこすったりすると摩擦によるダメージの原因になります。特に濡れた髪はデリケートな状態なので、できるだけ優しく扱うことが大切です。
毛先が絡まる場合は、無理に引っ張らず、目の粗いコームを使ってほぐすとよいでしょう。ドライヤーの風を当てながら整えると、自然にスルッとした指通りに仕上がります。
⑤ 仕上げに冷風でツヤを整える
全体が乾いたら、最後にもう一度冷風を髪全体にあてます。このひと手間で、キューティクルが引き締まり、ツヤが出やすくなります。特に前髪や表面の髪を意識して冷風を当てると、自然なまとまりとツヤが生まれます。
この仕上げの冷風をサボると、せっかくのブローが長持ちしにくくなるため、できるだけ毎回取り入れるようにしましょう。
髪のタイプ別・ドライヤーの使い方
髪質によって、理想的な乾かし方は少し異なります。自分の髪に合った乾かし方を意識することで、より理想的な仕上がりに近づけます。
1. くせ毛・うねりが気になる人
くせ毛やうねりのある髪は、乾かす方向が重要です。髪を上から下へ、ドライヤーの風をキューティクルに沿って当てることで、髪が整いやすくなります。また、髪が湿っているうちに根元を軽く引っ張りながら乾かすと、うねりを抑えやすくなります。
仕上げに冷風をあてて固定することで、まとまりやすい状態をキープしやすくなります。
2. ボリュームが出にくい・ぺたんこ髪の人
ボリュームが出にくい人は、根元を立ち上げるように乾かすのがポイントです。髪を持ち上げながら下から風を当てると、ふんわりとした仕上がりになります。
また、全体を乾かしたあとにトップ部分だけ軽く冷風を当てると、自然な立ち上がりをキープしやすくなります。スタイリング剤を使う前に「ドライヤーでベースを作る」意識を持つと、より扱いやすい髪になります。
3. 広がりやすい・乾燥毛の人
広がりやすい髪の場合は、ドライヤーの風を強く当てすぎないように注意しましょう。温風の強さを「中」くらいに調整し、髪を手で包み込むようにして乾かすのがコツです。
また、完全に乾く直前に冷風に切り替えて仕上げると、髪の表面が整い、しっとりとした質感に近づけます。過乾燥を防ぐためにも「乾かしすぎない」ことを意識しましょう。
ドライヤー選びのポイント
髪を美しく保つためには、乾かし方だけでなく「どんなドライヤーを使うか」も大切です。最近では、風量や温度調整機能など、髪へのやさしさを考えたモデルが多く登場しています。ここでは、自分に合ったドライヤーを選ぶためのポイントを紹介します。
1. 風量がしっかりあるものを選ぶ
風量が弱いドライヤーは、乾くまでに時間がかかり、その分髪に熱が長く当たってしまいます。結果的にダメージにつながりやすくなるため、風量の強いモデルを選ぶのがおすすめです。
目安としては、「1.6m³/分以上」の風量があると効率よく乾かすことができます。速乾タイプのドライヤーを選ぶことで、熱の影響を最小限に抑えられます。
2. 温度調整機能があるかチェック
ドライヤーの温度が高すぎると、髪のキューティクルが開きやすくなり、乾燥の原因になります。温風と冷風を切り替えられるモデルを選ぶことで、髪へのダメージをコントロールしやすくなります。
中には、髪の温度を自動で感知して温度を調整してくれるモデルもあります。髪をいたわりながら乾かしたい人は、こうした機能付きのドライヤーを検討してみると良いでしょう。
3. 軽量で扱いやすいデザイン
ドライヤーは毎日使うアイテムなので、重すぎると腕が疲れてしまいます。500g前後の軽量モデルを選ぶと、長時間使っても負担になりにくいです。
また、ハンドルの握りやすさやボタンの位置も重要です。自分の手にフィットするデザインを選ぶことで、ブローがよりスムーズに行えます。
4. 静電気・マイナスイオン機能
静電気を防ぐためのイオン機能を搭載したドライヤーも人気です。これにより、髪のまとまりが良くなり、仕上がりのツヤ感もアップします。静電気による広がりが気になる人に向いています。
ただし、イオン機能はあくまで補助的なものであり、正しい乾かし方と組み合わせることで効果を実感しやすくなります。
日常でできる髪の熱ダメージ対策
ドライヤーの熱だけでなく、日常生活の中にも髪を傷める原因があります。ここでは、毎日の習慣の中で意識できる簡単なケア方法を紹介します。
1. 濡れたまま放置しない
濡れた髪を放置すると、キューティクルが開いたままの状態になり、摩擦や乾燥でダメージを受けやすくなります。自然乾燥は一見やさしく思えますが、実は髪に負担をかけてしまう行為です。
お風呂上がりはタオルでしっかり水分を取り、できるだけ早めにドライヤーで乾かすことを習慣にしましょう。
2. タオルドライのやり方に注意
髪を拭くときにゴシゴシとこすってしまうと、摩擦によって髪が傷みやすくなります。タオルを使う際は、優しく押さえるようにして水分を吸い取るのがコツです。
特に毛先はデリケートなので、両手で包み込むようにして水分をとると良いでしょう。マイクロファイバー素材のタオルを使うと、短時間で水気を吸い取れて便利です。
3. 洗い流さないトリートメントを活用
ドライヤー前に「洗い流さないタイプのトリートメント」を使うと、髪の表面を保護し、熱の影響を受けにくくなります。スプレータイプやミルクタイプなど、自分の髪質に合ったものを選ぶと効果的です。
ただし、つけすぎるとベタつきの原因になるため、毛先を中心に少量をなじませるようにしましょう。
4. ドライヤー後のケアも大切
乾かしたあとも、ブラッシングやスタイリングの際に摩擦が起こることがあります。ドライ後は髪の流れを整えるように軽くブラッシングし、寝る前にナイトキャップやシルク枕カバーを使うのもおすすめです。
これらの工夫によって、日常的な摩擦や乾燥から髪を守ることができます。
まとめ:正しい乾かし方で髪を守ろう
ドライヤーは「髪を傷める原因」と思われがちですが、実際は正しく使えば髪を守るための大切な道具です。ポイントは、タオルドライでしっかり水気を取り、根元から順番に乾かすこと。そして、温風と冷風を上手に使い分けることです。
さらに、自分の髪質に合ったドライヤーを選ぶことで、毎日のヘアケアがより効果的になります。正しい使い方を身につけることで、髪のまとまりやツヤ感がぐっとアップし、健康的な美しい髪を保ちやすくなります。
今日からぜひ、ドライヤーの使い方を少しだけ見直してみてください。毎日の小さな積み重ねが、髪の未来を変えていきます。